この記事では、ハウスプロテクト監修のもとプロの視点から分かりやすく解説します。
ネズミ対策にハイターの匂いは効く?
ネズミは、ハイターの主成分である「塩素の刺激臭」を嫌う傾向にあります。
しかし、ハイターの匂いによる忌避効果は、非常に限定的で長続きしません。
なぜなら、ネズミは非常に賢く、学習能力が高い動物です。
特に、その先に好物の餌があったり、快適な環境があれば、不快な臭いを我慢してでも侵入してくるでしょう。
実際に塩素臭が薄れた数時間後には、ネズミのフンが発見されるケースも多いので、ハイターの匂いだけではネズミ被害を根本的に解決できないでしょう。
ネズミ対策にハイターの匂いをおすすめしない理由
ネズミ対策にハイターの匂いをおすすめしない理由は、忌避効果が長続きしない以外にも以下の理由があります。
- 理由①:人間やペットへの健康被害リスクが高い
- 理由②:住宅へのダメージと資産価値の低下
以下でそれぞれ詳しく解説しますので、ネズミ対策にハイターの匂いを使用しようと思っている方はぜひご確認ください。
理由①:人間やペットへの健康被害リスクが高い
塩素系漂白剤であるハイターは、取り扱いに細心の注意が必要な化学薬品です。
ハイターは、酸性タイプの製品と混ざると、有毒な塩素ガスを発生させます。これは命に関わる非常に危険な状態です。
参考:花王公式サイト|【注意表示】塩素系の「ハイター」シリーズに表示されている『まぜるな危険』とは?
さらに床に噴霧したハイターの成分を、ハイハイする赤ちゃんが触ってしまったり、ペットが舐めてしまったりする危険性も考慮しなければなりません。
参考:南ヶ丘動物通信
犬の場合、ハイターの蒸気を吸い込むと、呼吸困難や嘔吐などの中毒症状を引き起こす可能性もあります。
安全な暮らしを守るために使ったハイターが、家族を危険に晒すものであっては本末転倒です。
理由②:住宅へのダメージと資産価値の低下
ハイターの強力な漂白・酸化作用は、ネズミだけでなく、建物そのものを傷つけてしまいます。
例えば、フローリングやクッションフロアに直接噴霧すれば、その部分だけが白く変色してしまう可能性があります。
また、金属製の配管や建材に付着すれば、サビや腐食を引き起こし、建物の寿命を縮める原因にもなりかねません。
さらに、ハイターで対策している間にも、ネズミは別の場所でフンや尿を垂れ流し続けます。これらは天井のシミや悪臭の原因となるだけでなく、建材を腐らせ、家の資産価値を大きく低下させる要因となります
その他、ネズミが媒介する病原菌のリスクも無視できません。厚生労働省も、ネズミが媒介する感染症について注意喚起しており、衛生環境の悪化は深刻な問題です。
以上の理由から、ネズミ対策にハイターを使用することはおすすめできません。
忌避効果が薄いだけでなく、家族と住まいの両方を危険に晒す可能性があります。
「ネズミの身体には、細菌がいるの?」「(仮にいるなら)本当に人間に被害を及ぼすの?」という疑問をお持ちの方はいませんか? 結論としては、ネズミには細菌がいるおそれがあります。ただ、そもそも「細菌」が「ウイルス」や「寄生虫」とどう違うの[…]
ハイター以外の匂い対策もネズミ被害を解決できない
👇とここ統合して見出し3をハッカ油やミント、蚊取り線香などの限界を追記?
匂い対策だけだとネズミ被害が再発する理由
ハイターを含めた匂い対策が根本解決にならない最大の理由は、ネズミ被害の本当の原因である「侵入経路」を放置しているからです。
想像してみていただきたいのですが、住居への入り口を閉めずに、ネズミが嫌がる匂いを発生させても、入り口があるかぎり、いくらでも中に入ってくるのを防げませんよね?
特にネズミは、壁のひび割れ、エアコンの配管と壁の隙間、換気扇など、わずかな隙間から侵入してきます。
この「入口」を塞がない限り、匂いに慣れたネズミが再侵入したり、別の新しいネズミが入ってきたりし続ける可能性があります。
したがって、ハッカ油などの安全な匂い対策は、あくまで補助的なもの、あるいは応急処置として捉えるべきです。
ネズミ被害を根本的に解決したい場合は、原因である「侵入経路」を特定し、封鎖しなければ解決できません。
ネズミを全て追い出し侵入経路を封鎖しないと根本解決しない
ここ、上と統合してもええかも。
自力でネズミの侵入経路を特定し封鎖が難しい理由
理由①:全ての侵入経路を特定できない
理由②:危険な作業が多い
理由③:専門知識や技術が必要
理由④:自力で行うと再発しやすい
ネズミ被害を根本的に解決したい場合は専門業者へ相談しよう!
ネズミ駆除業者選びで失敗しないための3つのポイント
ネズミ被害の相談先に迷ったら「ハウスプロテクト」がおすすめ!





